記憶の再生について考えるブログ

児童がどのようにして学習内容を理解するかを実践経験をもとに紹介しています.

2026-01-01から1年間の記事一覧

現下の能力よりも重要なもの:ヴィゴツキーが見た発達の可能性

今回は,ヴィゴツキーによる発達の最近接領域の話題の続きです. 今回の話が,「発達の最近接領域」という言語を伴って,授業における指導法に絡めた一般的な話題になります. ヴィゴツキーは,前回の説明で例示した2人の子どもについて,8歳の問題を解いた…

『思考と言語』から再考する「発達の最近接領域」:成熟した機能と成熟しつつある機能

世界の至る所で戦火が広がり,多くの人々の日常生活が奪われている現在,私たち教育に関わる者たちは,少なくとも教え子が戦火に巻き込まれることが無いような社会を目指して,日々の教育に対して責任を持つことが大切ではないかと考えてしまいます. ネット…

「脳内を覗く:私たちの思考は『言葉』ではなく『イメージ』で動いている」

前回は,次に挙げる博士論文の(A)の部分,つまり「学校教育においては内言による思考が重要であること」を紹介しました. この回では,(B)の内容について紹介したいと思います. 学習における思考活動において,ヴィゴツキーが「真の意味の思考になる」と述…

ことばが思考を導くとき:書き言葉と自己中心的言語の教育的意義

2026年になりました.今年もよろしくお願いいたします. ところで,皆さんは1月7日(水)にNHKで放送されたクローズアップ現代「最近,手書きしていますか? 最新研究が明かす"頭を動かす力"」をご覧になったでしょうか. 学校現場に限らず様々な領域でデジタ…